駐車場を経営するにあたり、収益に大きく関わってくるのが駐車場料金です。
土地代を踏まえた価格設定で、いかに集客できるかが収益に響いてくるので、駐車場料金の設定は慎重に決めていかなければいけません。
今回、駐車場料金の設定の仕方や、駐車場料金の相場をご説明致します。
駐車場料金をいくらに設定する?
駐車場経営をする際に、
・月極駐車場
・コインパーキング
のどちらの形態で経営をしていくかを決めなくてはいけません。
■月極駐車場の場合
月極駐車場は、月定額での貸出となり、長期に渡っての契約となるので契約者は金額や駐車場環境にシビアな目で判断をします。
周囲の月極駐車場と比べて料金設定や舗装状況などが見劣りしていないか常に確認しておく必要があるでしょう。
空車率が高いほど収益が下がっていってしまうので、安過ぎず高過ぎずといった絶妙なバランスが駐車場経営を成功させる重要な要素となります。
■コインパーキングの場合
コインパーキングは、
・時間区切りを何分で設定するか
・利用料金をどう設定するか
・上限料金をどうするか
が鍵となります。
コインパーキングの利用者は短時間だけ停めるつもりの利用者と、上限料金を支払うつもりでいる利用者の2パターンに分かれることが多いです。
このため、効率よく収益を上げるには、時間区切りを周囲のコインパーキングよりも長めに設定することも1つのテクニックです。
周囲が15分200円だとしたら、思い切って30分300円と例えば設定します。
一見損をするようにも思えますが、15分で戻ってきた利用者も300円支払うこととなるので長期的
に見れば得をすることも考えられます。
上限料金は周辺よりも安めに設定するといいかもしれません。
まずは、月極駐車場とコインパーキングの全国の相場を見てみましょう。
月極駐車場 コインパーキング(1h利用)
東京 3240~30,815円 600~1200円
大阪 4,000~25,433円 600~1200円
愛知 2,500~14,137円 300~600円
福岡 3,900~11,992円 300~600円
北海道 2,000~9,051円 400~600円
参考:駐マップ https://chumap.jp/
主要な都道府県を挙げてみましたが、この中だけでも価格にバラつきがあることが分かります。
これは人口量だけで価格が変わってくるのではなく、立地や土地の価格によっても変動します。
土地代は、同じ県の中でも差があります。
例えば駅前など立地条件のいいところだと土地代は高くなります。
そのため、コインパーキングの利用料金も高めに設定せざるを得ませんが、駅から近ければ少々料金が高くても利用される傾向にあるので心配は要らないでしょう。
しかし、余程夜中まで栄えている繁華街以外は駅の近くでも夜はひっそりとするものです。
コインパーキングの場合、夜の料金まで高く設定していると利用者は減ってしまいます。
周辺のコインパーキングの利用状況も見ながら、昼と夜の適正価格を見極めていく必要があります。
月極駐車場やコインパーキングの管理は周辺の駐車場の動向を常に探っていく必要があります。
近隣の駐車場の稼働状況など自力では分からないこともありますよね。
駐車場の管理に迷った場合は、駐車場の管理業者の力を借りることもできます。
是非、駐車場管理に関するご相談は、パークエンジニアまでお気軽にご相談ください。