土地を有効活用するには、アパート経営の他にも駐車場経営があります。
駐車場経営は、少ない初期投資で安定収益が見込めるため、初心者にも人気のある土地活用です。
駐車場経営は、土地の固定資産税の負担が気になる方にも向いています。
ただし、多額の投資が必要ないため、大きなリターンは期待できず、地道な土地活用と言えます。
今回は、自分で駐車場経営を成功させるための5つのコツを解説していきましょう。
駐車場経営には2パターンあり、月単位の契約で貸し出す「月極駐車場」と「コインパーキング(時間貸し駐車場)」です。
月極駐車場の需要は、マンションやアパートの住民が契約する駐車場、飲食店や施設のお客様駐車場などにあります。
月極の賃料はエリアによって大体の相場があり、契約した駐車台数によって収益が決まります。
月極駐車場の経営は、初期コストがほとんどかからず、収益に変動が少ない安定性がメリットです。
一方で、コインパーキング(時間貸し駐車場)の場合は、駅の近く、大型商業施設の近く、オフィス街などの立地に適しています。
コインパーキングにもエリアに1時間あたりの相場があり、15分単位、30分単位で決定します。
自己経営する場合には、初期費用として精算機、ロック装置、電照看板、ライン引きが必要です。
コインパーキング経営は収益は一定ではありませんが、差別化を図り、工夫次第で大きな収益が見込めます。
駐車場運営会社へ賃貸する経営スタイルにすれば、設備投資は不要になるため負担が減ります。
ここからは、コインパーキングを自分で運営するためのコツを解説します。
コインパーキングの利用料はエリアによって1時間単位の相場があります。
周辺の時間貸駐車場はいくらなのか、駅に近いところから離れたところまで市場調査してください。
看板に記載されている単価表示と最大料金設定も合わせてチェックしましょう。
価格の市場調査を終えたら、妥当な相場の単価の設定を行います。
集客のために安く単価を設定すると、周辺で価格競争を招くきっかけになるので戦略にはなりません。
利用者に知られるようになると稼働率は自然と上がりますので、適切な価格設定にするのが無難です。
単位表示の仕方は、「1時間1,200円」と表示するよりも、「10分200円」や
「30分600円」と表示すると差別化を図ることができます。
コインパーキングを探している人は周辺の駐車場を周りながら「空」があるかをチェックしています。
「1時間1,200円」と「10分200円」は同じ価格だと一瞬で判断するのは難しく、リーズナブルに感じるのです。
競合の駐車場がどのように表示しているか確認して単位表示の仕方を工夫しましょう。
最大料金を設定すると、近所の人や近くに職場がある人、定期的に利用するリピーターを
獲得しやすくなります。
最大料金の設定は相場に関係なく、オーナーが決めるため、周辺との差別化できるポイントです。
「24h」または「深夜23:00~翌朝8:00」の最大料金を設定することで、
固定のリピーターを確保して、一定の安定収益が見込めます。
周辺に新しいコインパーキングができると一瞬にして客が奪われてしまい、売上が低下します。
定期的に周辺の駐車場をチェックして、状況に合わせて価格の見直しもすることが大切です。