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2023.09.14

コインパーキングの看板、集客力がアップする料金表示、適切な設置箇所まで徹底解説

コインパーキング経営において看板は非常に重要

コインパーキングを運用するにあたって重要なのが、「看板」です。
普段何気なくみる駐車場の看板ですが、この看板にはドライバーが見やすいように色々な工夫が施されています。

・看板にはどのような情報を載せればいいのだろうか
・駐車場の看板ってどんなのがあるの？
・看板はどの位置に設置するのが適切なのかなど上記のことでお悩みのコインパーキング経営者向けに看板の役割、種類、料金表示、そして設置方法について詳しく解説します。

コインパーキング看板の役割：情報提供、アピールと集客、安全確保

コインパーキングの看板デザインが違うだけで売上が大きく変わることがあるのをご存知でしょうか？
コインパーキング経営において看板は大切な役割を果たしているんです。
「利用者への情報提供」「アピールと集客」「安全確保」、これが看板の3大任務です。

利用者への情報提供

これが最も基本的な役割となります。料金や利用時間、車種制限など、利用者が知りたい情報を看板で伝えます。特に料金を明確にわかりやすく伝えることで、利用者は安心して駐車場に駐めることができます。

アピールと集客

ただ情報をわかりやすく伝えるだけでなく、他の駐車場よりお得な部分を強調することで集客に繋がります。例えば周りの他社コインパーキングが最大料金を設定していない地域の場合、大きな赤文字で「24時間とめても500円」と価格を訴求すると、ドライバーの目を引き、選択肢の中からあなたの駐車場を選んでくれる可能性が高まります。

安全確保

誘導看板があることで、駐車場内の安全確保にもなります。看板が適切な高さと角度で設置されており、はっきりとした指示を示すことで、ドライバーがスムーズに情報を確認でき、安全に駐車場を利用することができます。

駐車場の看板の種類

料金看板

駐車場の料金看板は、ドライバーが一番気にする重要な看板となります。24時間利用可能か、時間ごとに料金が変わるのか、最大料金はいくらなのかなど、詳細な情報を見易く表示しましょう。
看板サイズは横2m×縦1mぐらいであればドライバーが遠くからでも認識しやすい大きさとなります。

P看板

駐車場の入口や周辺に設置され、満車か空車か空き状況を表示する役割を果たします。また、その場所が駐車場であることを明示する重要な看板です。

約款看板

約款看板は、駐車場のルールブック的存在となります。禁止事項や注意事項を明記し、利用者にスムーズで安全な駐車場利用を促します。

誘導看板

駐車場の利用者がスムーズに駐車場の中を移動できるように指示を出すための看板です。出入口の位置、空いている駐車スペース、支払い機までのルートなど、駐車場内での移動に必要な情報を明確に伝えます。

その他看板

大型車専用、障害者専用など、特定のニーズに対応する看板も重要です。社会的配慮を示すとともに、利用者に配慮を明示するためのものです。

その他コインパーキングに必要な機器については下記にて解説しております。
よければ参考にしてみてください！

2021年版　コインパーキングを経営するのに必要な設備とは？

料金看板に載せる情報

料金看板は、誰が見てもわかりやすく、明確な情報を載せることがポイントです。料金の説明があいまいだと、後に利用者との金銭トラブルに発展する恐れがあるので細心の注意が必要です。

明確でわかりやすい料金設定

まず重要なのは、どのように駐車料金が決まっているのかはっきりと示すことです。通常は時間ごとに料金が設定されますが、最初の1時間だけ料金が高く、その後は安くなる段階制、あるいは24時間〇〇円など設定上限がある上限制など、様々な料金設定方式が存在します。

24時間制または時間単位の明確化

料金設定が24時間制を採用しているのか、それとも時間単位で計算されるのかを明確にすることが必要です。特に24時間制の場合、1日が何時から何時までとされるのかを明記することで、混乱を避けることができます。

特別料金の明示

早朝料金や深夜料金など、特別な時間帯に適用される料金は分かりやすく表示することがポイントです。さらに、祝日料金やイベント時の特別料金など、通常とは異なる状況下での料金設定もしっかりと明示することが重要です。

追加料金の説明

無料時間後の追加料金や、無許可駐車に対する罰金など、特異な状況下で生じうる追加料金についても、
事前に利用者へ通知することで後のトラブルを防ぐことができます。

これらの情報はすべて、理解しやすく、視認しやすい形で表示することが重要です。

よくある失敗例としては売上を上げたいが為に料金設定を複雑にすることで利用者が混乱し、後に金銭トラブルになるケースが多いです。
料金看板はできるだけシンプルにかつ常に最新の状態を維持し、誤解や混乱を招かないように注意が必要です。

料金看板の情報をシンプルにして売上が1.5倍上がった事例

実際に運営していたコインパーキングであった事例をご紹介します。
そのコインパーキングでは料金設定を平日と休日、昼間と夜間に分けて運営しておりました。

理由としては平日夜間に駐車する車が少ないため、少しでも稼働率を上げたいと考えたためです。

しかし、この料金体系だとどの料金が適用されるのかわかりずらくなり、
多くの利用者に料金設定が認知されず稼働は上がりませんでした。

そのため、今度は逆に全ての時間帯で30分100円というシンプルな料金体系に一新してみました。
この新たな料金体系により、利用者は何時でも料金が同じであることをすぐに把握でき、迷うことなく利用することができるようになりました。

結果パーキングの稼働率が大幅に向上し、売上は以前の複雑な料金設定に比べて1.5倍に跳ね上がりました。

このように誰が見てもわかりやすく、明確な情報を載せることで利用者の安心感に繋がり、
売上UPにつながるため看板のデザインは重要となります。

看板デザインのコツ：文字が見やすい、統一感

コインパーキングの看板デザインは、視覚的な鮮明さと情報の明瞭さが重要です。
以下に、看板デザインを作成する際のコツを解説します。

文字が見やすい

駐車場の看板は、遠距離からでも即座に認識できるようデザインする必要があります。文字や図形は大きく鮮明に、色は黒の背景に白または黄色の文字など背景と文字・アイコンの色がはっきりと異なることが重要です。さらに、夜間でも確認できるように、照明の設置を検討すると良いでしょう。

統一感

ブランドカラーやロゴを看板に採用することで、統一感と認知度を向上させることが可能です。これにより、お客様はあなたの駐車場をすぐに認識し、安心して利用することができます。

これらのコツを参考に、あなたの駐車場に適した看板デザインを考えてみましょう。しかし、どのようなデザインを選択するにせよ、重要なのは「情報が正確で、利用者が理解しやすいこと」です。

看板設置の考慮点：位置決め、法令順守、照明

コインパーキングの看板設置において、適切な位置付け、高さ、法令順守、そして照明等、多くの要素を考える必要があります。以下に、それらの具体的なポイントを詳しく説明します。

最適な位置と高さ

ドライバーの目に入りやすい位置に看板を設置し、情報を把握できるようにすることがポイントです。
ドライバーが運転中に看板を認知するには時速40kmの場合、80m手前までに発見されないとそのまま通りすぎてしまいます。ドライバーが問題なく看板を見るために、道路からの視線の位置や角度を考慮し、設置位置と高さを決めます。例えば、入り口近くや交差点からよく見える位置に設置すると良いでしょう。