駐車場のスペースの取り方を定めた基準とは?
駐車場のスペースの取り方を定めた基準として知っておきたいのは、1992年に国土交通省が発表した「駐車場設計施工指針」です。
「駐車場設計施工指針」では駐車場を設計・施工する際に必要な調査、基本計画、設計、耐震設計、設備設計、施工時の注意などについて定めてあるので、駐車場を運営するなら作る流れを知るためにも一度目を通しておくことをおすすめします。
駐車場のスペースの取り方
「駐車場設計施工指針」では駐車場の設計の対象となる車種を軽自動車・小型乗用車・普通乗用車・小型貨物車・大型貨物車及びバスと定めているため、これらの車両に必要なスペースをご紹介します。
設計対象車両 | 駐車ますの長さ | 駐車ますの幅員 | 車路における天井の高さ | 車室における天井の高さ |
軽自動車 | 3.6m | 2.0m | 2.3m | 2.1m |
小型自動車 | 5.0m | 2.3m | 2.3m | 2.1m |
普通乗用車 | 6.0m | 2.5m | 2.4m | 2.2m |
小型貨物車 | 7.7m | 3.0m | 3.7m | 3.5m |
大型貨物車及びバス | 13.0m | 3.3m | 4.1m | 3.9m |
駐車場では設計対象車両に応じて表に示した以上のスペースを取る必要がありますが、例えば幅員であれば上記の駐車するためのスペースだけではなくドアを開閉するためのスペースも加算されることから、最低限のスペースよりも広めの寸法を確保するよう心掛けることが重要です。
身体障がい者に配慮した駐車場スペースとは?
「駐車場設計施工指針」では身体障がい者に配慮した駐車場スペースについて次のように定めています。
もし車椅子利用者にも使いやすい駐車場を検討しているなら、スペース以外にも通路やエレベーター、出入口などに配慮する必要があるため、詳細は駐車場設計施工指針を確認するようにしましょう。
まとめ
駐車場のスペースの取り方については、1992年に国土交通省が発表した「駐車場設計施工指針」に基準が定めてあるため、駐車場の運営をこれから考えている人は一度目を通しておくことをおすすめします。
この記事も参考に、ぜひお客様が駐車しやすいスペースを持つ駐車場を作ってみてください。